aundouさんより (ツバサ・黒鋼 - 桜都国・土蔵編)
桜都国 土蔵編

 真夜中の雑木林の中、明かりを射す事も無くまるで見えているのか、一人の男が奥に隠している様に在る土蔵に向かって歩いて行く。
 その男は、ゆったりとした書生風の出で立ちでありながらも、その下に隠されている逞しく鍛え上げられた躯を見て取れるほどの威丈夫であった。

 星明りしか無い中、小道を進んだ先に在る土蔵に男は辿り着いた。然しながらも土蔵は分厚く重い扉を閉ざしながらも、肝心の錠前どころか閂さえ施されておらず、その役目を全くといっていい程果たしてはいなかった。
 だが男は意に介していないのか、扉に手をかけ、静まり返った夜のしじまの中、軋んだ音を立てながらゆっくりと扉を開いていった。

 土蔵の中は外の闇夜よりも、更に深い闇で満たされていた。やはり男はそれも意に介さず、無言のまま奥へ奥へと進んで行き、行き着いた土壁の手前、その足元の床にある鉄製の扉を睨み付けた。
 その鉄扉を引き上げると地下へと続く石階段があり、その向こう側から幽かに仄暗い明かりが漏れて見えた。まるで地獄へと行くのか、男は一歩一歩と足が鉛であるかの様に重い足取りで下りて行った。

 地下室は上から見たよりも明るい光で照らされていながらも、蝋燭の燈明である為に部屋中に浮かび上がった影がまるで生きているかの様に蠢いていた。
 「さっさと始めやがれっ。」
男は蠢く影の作り主達に向かって吐き捨てる様に言い放った。
 「何だ、今日はいつもよりも早いな。と言うよりも、やって来る時間が毎夜早くなって来ているぞ。そんなにも待ち切れないのか、鬼児狩りの黒鋼さんよ。」
 影の作り主の一人である男がからかう様に言うと、よほど悔しいのか、黒鋼は射殺す様な視線でその男を睨み付けた。
 「まぁいいじゃないか。早く来ればそれだけお互い楽しめるって事だろ。なぁ。」
 男達の中から誰かがそう言い、視線を合わせると分が悪いのか黒鋼は目を逸らし、
 「いいから、しろよっ。」
 観念したかの様に言った途端、両脇後ろから2人の男達が抱き込み、布越しに体中を弄り始めた。男達の4つの掌に20本の指は、的確に黒鋼の性感帯を撫で上げ擦りながらも決定的な刺激を与える事無く、体を昂ぶらせてゆく。然しながらそれでも足ら無いと思ったのか、それぞれの足を絡ませ、その脚で膝で黒鋼の脚や股間・臀部に触れて行き、更に弄び続けた。

 どれ程の間中途半端な愛撫を続けられていたのか、遂に黒鋼が
 「ガキの触りっこをしに来たんじゃねぇ、本気でかかって来やがれっ。手前ぇらはママゴト遊びをしてぇのか。」
 怒鳴りつけたがその実、既に体は熱く火照り汗ばみ、息も浅く為っているのは男達にも知られているのだ。
 「男前だねぇ黒鋼さん。それじゃお言葉に甘えてあんたのお宝拝ませて貰おうか。」
 男の手が袴の内に入り褌に手をかけた途端、黒鋼の顔を覗き込みニヤリと笑い
 「何だ随分と褌が濡れているじゃないか。いい歳をして漏らした訳じゃないだろう、魔羅をおっ立てながらここまで来たのか。随分と好き者になったじゃないか。それとも粗相をしたお仕置きをして欲しくて業となのかい。」
 嘲て言うや否や、怒りか屈辱の為かそれとも羞恥ゆえか、黒鋼の顔が朱を通り越して真紅に染まり戦慄いた。
 然しながら反論する事も出来ず、されるがままに服を剥ぎ取られていった。何故ならば魔羅汁で褌を濡らしていた事を誰よりも知っていたのは、他ならない黒鋼自身であったのだから。

 遂に褌のみにされた黒鋼は、野獣の如く鍛え上げられた肉体だけで無く汗で濡れ、明かりに照らされたその体は、赤銅色に輝き暫し男達を沈黙させるに値する美しさだった。然し、我に返った男の一人がその場を取り繕うかの様に黒鋼の褌を指差して
 「そのままじゃ濡れて気持ちが悪いだろう、脱がしてやるよ。」
 何かを含んだ顔をしながら近付いて来た、
 確かに魔羅汁でグショリと濡れた所だけ周りよりも色濃くなっているのが離れて尚、見て取れる事が出来た。

 「先ずは軽く猿轡でもしようか。」
 男がそう言うと脱がした褌を手にして、いきなり黒鋼の顔に巻き付けてきた。しかも業と濡れた所を口だけで無く鼻にまでも、流石に暴れて抵抗したがそれよりも早く覆われてしまい動きを止めてしまった。
濡れた布で鼻を覆われた為に、深く息をしなければ満足に呼吸が出来ないのだ。息を吸う度に、魔羅汁の匂いが鼻腔だけで無く肺の奥にまで広がり、また口の内にまで入れられた褌の為に、それを嫌でも味わう事に成り、黒鋼の頭を麻痺させ四肢から力を抜けさせるのだ。例えそれが自分の魔羅汁と分かっていながらも。
まるでマタタビを嗅いだ猫、いや虎の様に力の抜けた隙を逃さず、部屋の中央に置いてある大テーブルの上に黒鋼の腰までを乗せ、男達は黒鋼の両手首を首の後ろで括り、脇を常に上げた状態にし、胸・腹・尻を麻縄で複雑に縛り上げ、それよりも細い縄で肉袋の付け根、魔羅の根元と言わず茎やエラを縛り、射精どころか萎える事さえ出来ない様に施した上に、両足を逆Tの字の股裂き状態にした。
だが魔羅汁に酔っているのか、抗うことも無くその身を男達に任せていた黒鋼の体もその身を縛る縄の刺激で気を取り戻し始めた。
 然しながらそれは新たなる陶酔と恍惚との饗宴の始まりでもあったのだ。

 黒鋼の意識を最初に取り戻させたのは胸に回された2本の縄の刺激だった。呼吸をする度に縄が体に食い込むだけ無く、2本の縄に挟まれた乳首が縄目に擦られる上、ささくれ毛羽立った繊維が刺さり引っかき疼かせ続ける為に感じずにはいられないのだ。
 やがて胸の刺激だけで無く体中に回された縄にも感じ始め、体の内から熾き火の様に燃え上がり、焼き尽くす程の勢いで昂ぶり苛ませ、自分から求めずにはいられないところまで追い詰められ、つい恥知らずな動きで誘いたくなるのだ。
 それを必死の思いで歯を食いしばり耐えていると、その様子が気に入らないのか、
 「あんたの為に色々と用意しておいたんだよ。」
 男が黒鋼の顔の周りに口にするのも憚れる様な淫具の数々を1つ1つ見せ付けながら並べていくのだが、今の黒鋼には慄きよりも自分の心の内から湧き上がって来る認めたくは無い期待で溢れるのだ。
 「先ずはこれで解そうか。」
 小豆から葡萄大の大きさまである、大小様々な玉が数珠繋ぎに成っている物と小壷に入れられた筆を取り上げた。
黒鋼の尻穴が真上に向く様に動かし、小壷の中に入れられている水糊の様な物を筆にたっぷりと浸して、尻穴の周りといわず筆先で擽り擦りながら尻穴の内までにも差し込み、塗り込みながら掻き回し続け、その微妙な感触で黒鋼を悦ばせずにはいられなくするのだ。
 だが男はそれだけでは飽き足らず、尻穴から威きり立った魔羅の先にまで水糊を小壷から直接糸を垂らす様に零し、その後を追う様に筆先で塗り込んでいき、そして擦られ過ぎてプックリと赤く腫れ上がった乳首にまでも擦り付けた。
 最初は挿入し易くする為の物だと思っていた黒鋼だが、突然塗られた所が焼け付く様に熱くなっただけで無く、今まで体験した事の無い疼痛に襲われ体を捩りその痒みから逃れ様としたのだが、どんな縛り方をしているのか僅かに身を捩ることは出来るのだが、それ以上は如何にも動く事が出来ないのだ。
 「今塗ったのは遊郭で秘密裏に扱っている物で、犬の様にさかり、蛇の様に絡み合い、蛞蝓の様に滑り合わずにはいられなくなると言う、どんな不感症の玄人でも善がり狂わせる極上の媚薬だ。これだけやらなきゃ、あんたは満足出来無いだろう。」
 色悪な表情で男は嘯いた。
 確かに如何にも堪らなくなり、限界を超えて尚、治まり切らないこの身に快楽と言う名の漢責めを味わう事が出来無ければ、気が狂い壊れてしまうと、黒鋼は改めて思い知らされた。
 その間にも男達に体中を弄られながら、尻穴を数本もの数珠状の淫具で出し入れされ続けられていた。1本ずつ時には数本纏めて、大小様々な玉を尻穴の上で転がされ、その心地好さについ力が抜ける度に、尻穴の筋肉が軽く抵抗しながらも埋め込まれていき、体内に有る玉が互いにぶつかり合いその位置を変える度に肉壁を思いもよらない刺激を与えるのだ。
 そして全て埋め終わると今度はそれぞれの数珠の端を引っ張り、緩急速さを付けながら回し引き出そうとするのだが、意地の悪い事に穴の直ぐ出口で回しているだけで中々外に出そうとはしないのだ。
 いや本当は黒鋼自身が媚薬の効果も相まって、予想不能な動きをして悦ばせてくれる玉を1つ足りとて出したくは無いのだ。その証拠に尻穴の括約筋が蛸の口の様になってさえも、玉を離そうとせず胎内に引き戻そうとするのだ。
 然しながらもその快感ゆえに思わず力が抜けた瞬間にプツリと玉が抜け出てしまうのだが、未練がましく尻穴の肉が捲り上がり、真っ赤に熟れ爛れた肉壁を男達に晒すのだった。
 だが次の玉を逃さない為に再びその口を閉ざし、飴玉を口の中で転がして味わう様に、最後の玉が引き出されて無くなるまで、肉壁全体で玉をしゃぶり続けた。
 それを繰り返している内に赤く熟れ爛れた肉壁は、まるでそこでも呼吸している様に蠢く様になり、
 「熟れ落ちるトマトの様に解れたじゃないか。次は腹の奥まで見える様にそのはしたない穴を広げてやるよ。」
 そう言いながら男達は牛乳瓶から黒鋼自身の腕の太さ迄あり、人並みから黒鋼の胸迄とどく長さの張り型を手にし始めた。それらはただ男根を模っているだけで無く、鱗状から蛇腹状・イボ状から捻り状な物と、様々な意匠を施されていた。
 それらの張り型は最早、黒鋼の部厚く張り詰めた胸を太鼓の如く高鳴らせる撥に他ならない。黒鋼自身の鼓動の音で何も聞こえなくなっているのだ。
 ズブリッと張り型の1本が差し込まれたが、何の苦も無く納まったのが男達は気に入ら無いのか1本、また1本と数本の張り型を黒鋼の内に埋め始めた。
 然しながら数本も入れられながら尚、黒鋼の尻穴は張り型の隙間から入り込む空気の冷たさが悲しいのか、自らその形を変えて纏めて飲み込もうと動いていた。
 それを見た男達は手加減は不要とばかりに張り型を勝手に動かし、捏ね繰りだした。
 ゴリッッ!!。張り型の1本が黒鋼の前立腺を殴りつけ拉げる様に当たり、
 「・・・・・ッ。」
 猿轡を噛まされ、黒鋼の声に成らない叫びが、いや絶頂の咆哮が地下室の空気を震わせ、まるでハムの様に縛られた魔羅が、その膨れ上がる圧力で縄を引き千切る勢いで跳ね回り、体が引き付けを起こした様に痙攣した後、テーブルに沈み込んだ。
 男の1人が猿轡を外すのを胡乱げな目で黒鋼は見詰めていた。糸を引きながら外された褌は魔羅汁と唾液の為にグッショリと濡れて塗れていた。
 既に黒鋼の瞳には普段の精悍な輝きは無く、どんよりと曇り肉欲の虜であるのを物語り、だらしなく開いた口からは絶え間なく低く喘ぎ声を漏らしながらも、無意識に物欲しそうな動きでネットリと舌を動かしていた。
 「そんなにも飢えているのか。今好物を喰わせてやるから、たっぷりと味わえよ。」
 男はそう言い、威切り勃った男根を黒鋼の喉奥まで突き入れ蒸気機関車の様に腰を動かした。
 黒鋼は餌付きながらも、喉の奥にまで突き入れられた事で魔羅汁を味わう事が出来無い事を不満に思い、肉袋の内に貯まっている子種ごと吸い出そうと激しく吸い込みつつ、舌と口内全てを使って男の男根の形・硬さ・感触を知り尽くそうと貪っていた。
 嬉しい事に男に対して逆さまになって魔羅を吸っている事で、肉袋が鼻を塞ぐだけで無く蒸れ切った体臭を存分に嗅ぐ事が出来た。
 男が黒鋼の腹に精を注ぎ込むと、直ぐに別の男が男根を突き入れる事を繰り返し、腹から溢れ出す程、絶え間なく精を味わい続けていられた。

「節操の無い穴になったな。咥え込めるなら何でもいいのか。生ゴムの様に伸縮自在じゃないか。ガキを産み落とせるぜ。」
 男達が数本もの張り型で尻穴を嬲り広げながら辱めた言葉でさえ、今の黒鋼には最高の褒め言葉になった。
 どれ程の数の張り型が有るのか、男達は全ての組み合わせを試したいのか、執拗なまでに張り型を取り替えながら延々と続けていたが、自分達も我慢出来無くなり、勃ち切った男根を黒鋼に擦り付け、
 「これからが本当の始まりだ。腑抜けた真似をするんじゃぁねぇぞ。」
 凄みながら張り型を抜き取った。
 「何じゃこりゃぁ。もう肘まで入るんじゃないのか。」
 黒鋼の尻穴に指を入れた男が驚いて思わず叫んでしまった。既に黒鋼の尻穴は極上の名器に作り変えられていた。
それは入れる時はまるでクリームの様に、どこまでも柔らかく纏わり付きながら外へと押し出しつつ内側へと引き込み、出す時は逃すまいと肉壁全体で締め潰す様に捕らえて離さぬだけで無く、常に蠕動運動をしながら震えているのだ。
 「これじゃ、そのまま突っ込んでもつまらないだろ。こっちも色々用意してやるよ。」
 そう言いながら男達は男根に被せて使う淫具を着け始めた。
 肥後芋茎を黒鋼の体を縛る縄の様に自分の男根に巻き付けたり、数珠状の物を巻き付けた男達、鼠か小鹿の柔らかく短い毛皮で出来ている物や、海鼠のデコボコと硬く歪な形をしている外皮で出来ていて、筒状に成っている物を肉茎に被せている男達、その光景を見た黒鋼はそれらが肉壁を抉り擦り、刷き撫でる事で与えてくれるであろう刺激を想像し、言い知れぬ期待感で胴震いをしただけで無く、ゴクリと男達に聞こえる程の音を立てて喉を鳴らした。
「あんたもう魔羅と縄無しじゃ、生きて行けねぇ躯になったな。嬉しくて堪ら無いんだろ。」
 既にどれ程縛り方を変えたのか、誰も分から無い程に躯を反り返され、開かされ、天井から吊るされていたのだ。
 黒鋼は腕を背に回されうつ伏せになり、股を大きく広げて胸と膝だけで体を支え、尻を高く上げながら聞いていたが、自らでは止められ無い嬌声の為答える事が出来無いでいた。
 だが男達にはその答えが肯定である事は、乳首が挟まれ縄が食い込んでいる胸を血が滲む程自らテーブルに擦り付けて、快楽を貪っている様を見て取る事が出来た。
 その顔は既に吊り上っていた眉は力無く下がり、瞳は忘我に染まり、目や口からは涙や唾液が流れ続け、頼り無い表情で有りながら口の端を上げて笑い、男達がかけた精で濡れそぼり淫蕩さに満ち満ちていた。
 そして黒鋼自身も気付いてい無いが、縄を解く度に自ら縛られる為の体位を取り求めていたのだ。
 縛られながらも男達を激しく求め、咥え込み貪る姿は正に奔放で、野性味溢れる淫獣と呼ぶに相応しく凄みに満ち、男達も黒鋼を責め立て善がり狂わせる事の虜となっていた。
 その饗宴は夜が白むまで、いつ果てる事も無く続けられていた。

 男達が居なくなった地下室で黒鋼は1人、テーブルの上で大の字になっていた。その体は鍛え上げられた筋肉の束か、縄の痕か判らぬ程に縛られた痕跡に彩られ、頭の先から爪先まで黒鋼自身と男達の精で塗れ、地下室に残る男達の体臭と精の匂いさえ惜しいのか、胸が破裂する程深呼吸を繰り返していた。
 その瞳は満たされた充実感と、何かを漢として遣り遂げた達成感で力強く輝き、内から溢れ出す誇らしげな高揚感に、腹の底から大声で笑い地下室を震わせていた。
 やがてムクリと起き上がると軟膏の様に体中に精を擦り込み、或いは舐め取り、精が垂れ無い様括約筋を閉め、精と唾液でグッショリと濡れた褌をきつく締めて尻穴に蓋をした、それは精を全て取り込めたい他に、黒鋼の吐く息から、毛穴の1つ1つから立ち上るであろう精の匂いに道行く者達は如何思うのか、そんな危うい考えが愉快な企みに思えたのだ。

誰も足を踏み入れない林の中、重く閉ざされた扉、頑丈な土蔵の下にある地下室、ここならば何をしようが、どんなに大きな声を出そうが決して外に洩れる事は無い、誰にも知られる事が無いそう黒鋼は思った。
 確かに決して外の人間には誰にも知られる事は無かった。
 ただ土蔵の中、石階段の向こうから見詰めている者意外は。

- 終 -